資産形成にはリスクがつきものですが、「リスクを小さくする方法ってないの?」と考え込んでしまう人も少なくないでしょう。そんなときはまず「1つのカゴに卵を盛るな」という格言を思い出してください。
手持ちの卵を1つのカゴに盛っているとき、そのカゴを落としてしまったら、すべて割れてしまうかもしれません。でも、いくつかのカゴに分けておけば、1つのカゴを落としても残りの卵は安全です。この考え方を「分散投資」といいます(「ポートフォリオ運用」ともいいます)。そのポイントは「投資対象」と「時間」を分散することです。
■ 投資対象の分散
昔から言い伝えられてきた投資手法に「財産3分法」があります。財産を不動産、預貯金・現金、有価証券の3種類に分けておくことです。これが「分散投資」の象徴的な考え方です。ただし、投資対象を分散するといっても、商品性が同じだったり、ある条件のもとで同じような反応を示す金融商品に分散しても意味がありません。できるだけ多様な金融商品に分散することが大切です。その際、国内だけでなく海外にも目を向けるとよりいいでしょう。
※金融商品のリスクには信用リスク、価格変動リスクなどがあります。

| ● |
たとえば、株式が値下がりしても、国債や預貯金、社債の利息でカバーすることが期待できます。 |
| ● |
たとえば、日本の景気が悪くて思うような投資結果が得られなくても、米国やユーロの景気がよければカバーできる可能性があります。 |
■ 時間の分散
◆ ドル・コスト平均法の効果例
値動きのある金融商品に投資するとき、一度にすべての資金を投じるのではなく、何度かに分けることを時間の分散といいます。一度にまとめて投資すると、タイミングによっては最高値で買い付けてしまう可能性があります。これを防ぐのが時間の分散なのです。その代表的な方法が「ドル・コスト平均法」です。「ドル・コスト平均法」とは株式など値動きのある商品を買い付けるとき、時価にかかわらず、特定の銘柄を毎月一定の日に一定の金額を充てる方法のこと。平均購入単価を引き下げる効果が期待できるため、積み立てによる資産形成に最適の方法です。
たとえば、株式を購入するとしましょう。株価は常に値動きしているため、資金を一度にまとめて投資すると、高いときに買ってしまうか、安いときに買えるかわかりません。その点、株価を気にせず、定期的に買い付けると、結果的に値動きをならした価格で購入することが期待できます。
|